要介護認定は受けたものの、ケアマネジャーの探し方がわからないという人は多いのではないでしょうか?
良いケアマネ・悪いケアマネの違いも知りたいですよね?
家族の介護をする中で、ケアマネジャーはとても大切な存在です。
この記事では、ケアマネジャーの探し方、良いケアマネと悪いケアマネの違いやケアマネジャーの仕事についてしっかり解説していきます。
ケアマネジャーの探し方


ケアマネジャーってどうやって探せばいいの?



ケアマネジャーを探すには主に5つの方法があります。
- 居宅支援事業所のリストから電話連絡する
- 地域包括支援センターで相談する
- 病院で相談する
- インターネットで検索し相談する
- 知り合いに紹介してもらう
*居宅支援事業所のリスト(連絡先)は市区町村の介護保険課か、地域包括支援センターの窓口に行くともらえます。
*要介護認定通知書の中にも居宅支援事業所のリスト(連絡先)が同封されています。


要支援1・2:地域包括支援センターのケアマネジャーが担当
要介護1~5:居宅介護支援事務所のケアマネジャーが担当
ケアマネジャーの仕事とは?
ケアマネジャーが必要なことはわかるけど、実際どんな仕事をしてもらえるのかわからないという人も多いのではないでしょうか?
ケアマネジャーは家族を介護をする中で、とても重要な存在です。
ケアマネジャーの仕事
- 介護相談・ケアプラン(介護計画)を作成
- 定期的なケアプランの見直し
- 施設・訪問事業所・介護用品事業所などとの連絡調整
ケアプラン(介護計画)を作成する
介護サービスを利用するには、ケアプランが必要になります。
ケアマネジャーは家族や本人の希望、本人の状態を把握して個々に合わせたケアプランを作成します。
定期的なケアプランの見直し
ケアプランは1度作ったら終わりというものではありません。
少なくとも月に1度は本人、または本人の家族と面会して状況の聞き取りをします。
定期的なケアプランの更新は大切です。
施設・訪問事業所・介護用品事業所などとの連絡調整
利用者と介護サービス提供者の間に入り、連絡調整などを行います。
利用者と介護事業者を結ぶ重要な役割です。
良いケアマネと悪いケアマネの違いとは?


在宅介護をしていく中で欠かすことの出来ない存在のケアマネジャーですが、ケアマネジャーの良し悪しで介護の質も利用者本人、または家族のストレスも変わってきます。
ケアマネジャーの仕事内容は同じはずですが、残念ながら良いケアマネもいれば悪いケアマネもいると言われているのが現状です。
一般的に、良いケアマネ・悪いケアマネとはどのようなケアマネを指すのでしょうか?
それぞれ、解説していきます。
良いケアマネ
良いケアマネジャーとはどんなケアマネジャーでしょうか?
- 話を聞いてくれるケアマネ
- 専門知識のあるケアマネ
- すぐに動いてくれるケアマネ
当たり前に思われるかもしれませんが、話をしっかり聞いてくれるというポイントはとても重要です。
本人、家族の話などからしっかり希望を読み取りケアプランに反映してくれるケアマネは良いケアマネと言えるでしょう。
また、制度やサービスなど常に新しい情報を取り入れ、病気や症状などに対しても深い知識や経験のあるケアマネは信頼できます。
利用者の状態は常に安定しているものではないので、困ったときにすぐ動いてもらえるかどうか?というのも大切なポイントです。
悪いケアマネ
悪いケアマネジャーとはどんなケアマネジャーでしょうか?
- 話を聞いてくれないケアマネ
- 専門知識がないケアマネ
- すぐに動いてくれないケアマネ
中には自分の中での基準を設けているのか。あまり話を聞いてくれず本人や家族の希望が通りにくいケアマネも存在します。
積極的に最新の知識を学ばず、専門知識がないケアマネは信頼できません。
また、ケアマネと連絡が取れない、すぐに動いてくれないことなどがあると、利用者本人の生活や健康に大きな負担となることがあるので、そのようなケアマネは避けた方が良いです。
良いケアマネと悪いケアマネの違いについて解説してきましたが、良いケアマネと言われる人も悪いケアマネと言われる人も、結局は人と人です。
他人が良いケアマネと評価しているケアマネでも、どうしても合わないという場合もあります。
そのような場合は、担当を変更することも出来ますので安心してくださいね☆
ケアマネジャーと上手に付き合うにはどうすればいい?


長く深い付き合いになることも多いケアマネジャーですから、なるべく良い人間関係でいたいですよね?
ケアマネジャーとの関係で気をつけることはどんなことでしょうか?
ケアマネジャーが出来ることと出来ないことを把握する。
ケアマネジャーの仕事とは?で書いた通りケアマネジャーの主な仕事は下の3つです。
- 介護相談・ケアプラン(介護計画)を作成
- 定期的なケアプランの見直し
- 施設・訪問事業所・介護用品事業所などとの連絡調整
ケアマネジャーへの不満とよくある誤解



「~のようなサービスがあるのにケアマネが教えてくれなかった!」
よくある誤解ですが、介護のことを何でも知っていて教えてくれるのがケアマネジャーだという誤解です。
確かにケアマネジャーの資格を取得するには5年の実務経験やテストも必要なので介護に詳しいことは間違いありません。
ただ、ケアマネジャーにとって介護保険制度以外のサービスなどの説明などは本来の仕事ではありません。
深く広く知識を持つケアマネさんは親切で教えてくれたりもしますが、それが無かったからといって悪いケアマネだと怒るのはやめましょう。



困って電話したのに対応してくれない!
- 近所の猫の声がうるさいから何とかしてほしい
- 夜中に目が覚めて電話したらケアマネが電話に出なかった
- 用があり電話したがすぐに来てくれなかった
上記は実際にあったクレームです。
当たり前ですが、ケアマネジャーも勤務外の時間は寝ていることもありますし、介護に関係のないご近所トラブルなど全てのことには対応できません。



ケアマネジャーは介護してくれないの?
ケアマネジャーは利用者への【直接的な介護】は出来ません。
- 病院の付き添い
- 日用品の買い物
- 近隣とのトラブル対応
- 救急車の同乗
- 認知症高齢者の捜索
上記は一部ですが全て本来は、ケアマネジャーの業務内容ではありません。
私自身、介護する家族という立場で、親身に相談できるケアマネに頼りたくなる気持ちはとても良く分かります。
しかし、多くのケアマネジャーは業務以外の仕事(時間外の電話などの対応含む)を多数こなしています。
それらは、ケアマネジャーの本来の仕事ではなく親切心であること。
それを理解しておくことで多くの不満はなくなるのではないかな?と思います。
まとめ
この記事では、ケアマネジャーの探し方、良いケアマネと悪いケアマネの違いやケアマネジャーの仕事について解説してきました。
ケアマネジャーを探すことになった場合は、市町村の介護保険課または、地域包括支援センターに相談に行きましょう。
在宅介護ではケアマネジャーとの関係はとても重要です。
お互い理解し合い、信頼のある良い関係を築くことで、より良い介護に繋がるのではないでしょうか。