介護職に興味のある人が最初に疑問に思うところは資格の必要性ではないでしょうか?
介護の資格と言われて私が最初に思い浮かべたのはヘルパー2級です。
しかし、現在は介護職員初任者研修という名前に変更されています。
介護初任者研修ってどんな資格?ヘルパー2級との違いは?と疑問に思いますよね。
この記事では、介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の資格の取り方、内容、必要性について解説していきます。
介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)とは?

介護職員初任者研修はいわば【介護の入門資格】です。
2013年4月に、介護保険法施行規則改正によりホームヘルパー2級から介護職員初任者研修へと名称が変更されました。

介護職員初任者研修とヘルパー2級の違いって何?



これからヘルパー2級からの変更点を紹介しますね。
- 30時間の実習の廃止
ホームヘルパー2級の時に必要だった30時間の現場で実習は廃止され、スクーリングの時間が増えました。 - 修了試験の義務付け
ホームヘルパー2級では、修了試験はありませんでしたが介護職員初任者研修では修了試験が義務付けられています。 - 受講科目の追加
近年の介護ニーズから「認知症の理解」「医療との連携リハビリテーション」の科目が追加されています。
以上の3点が大きく変わったところです。
介護職員初任者研修は、介護の基礎を学んだという証明になる資格です。
介護職員初任者研修の資格の取り方


介護職員初任者研修の修了資格を取るにはどうしたらよいのでしょうか?
講座を受講し修了試験を受けます。
受講期間
介護職員初任者研修の資格を取るには、全部で130時間の講座受講が必要です。
講座の受講は通学のみだけではなく、通学と通信学習による自己学習の併用も出来ますが、130時間のうち89.5時間以上は通学で受講しなくてはなりません。
資格取得までの期間は2~3ヶ月、最短で1カ月程度になります。
資格取得までにかかる費用
受講するスクールによって費用は違いますが資格取得までにおよそ3~6万円程度必要です。
また、ハローワークから教育訓練給付金制度を利用すれば受講料の20%が支給されます。
他に特待生制度を利用し(離職中で、介護業界での就職を希望の方のみ)条件が合えば決まったスクールで無料で講座を受けられる可能性もあります。
資格取得にはお金もかかるので費用を抑えたいのであれば、1度調べてみることをおススメします。
修了試験
介護職員初任者研修は、講座終了後に修了試験が義務付けられています。
出題項目は、全部で10項目です。
出題項目
- 職務の理解
- 介護における尊厳の保持、自立支援
- 介護の基本
- 介護・福祉サービスの理解と医療との連携
- 介護におけるコミュニケーション技術
- 障害の理解
- 認知症・行動障害の理解
- 老化の理解
- こころとからだのしくみと生活支援技術
- 振り返り
合格点は、100点中70点ですが、仮に落ちたとしてもほとんどの場合、無料で再試を受けられます。
講座を受けた時間と費用が無駄になることはありません。
介護職員初任者研修は必要か?


介護職員初任者研修は必要でしょうか?
介護職員初任者研修を終えていなくても働けるが、給料に影響ある場合がある。
正直、無資格であっても介護の仕事は出来ます。(訪問ヘルパーは資格必須)
働きながら資格を取得するという方法もありますが、給料に差が出る場合もあるようです。
厚生労働省の「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると無資格者と有資格者では資格手当などで月収や年収に差がありました。
必ずしも必要ではありませんが、資格を所得する事によって自信がつきますし、就職の際の選択肢が広がります。
介護職員初任者研修を受講するメリットは大きいです。
まとめ
この記事では、介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の資格の取り方、内容、必要性について解説してきました。
資格取得には時間もお金もかかるので、とても悩みますよね。
介護職員初任者研修は介護の仕事に興味がある、初めて介護を学ぶという人におすすめな資格です。
資格は、介護について興味をもって学んだという知識の証拠になります。
これからもニーズが高まる一方の介護職です。
ぜひ、資格をもって自信をもって働いてみませんか?