介護福祉士は、介護にかかわる資格の中で唯一の国家資格です。
介護福祉士を取得することで、給与が上がる・より信頼を得られる・キャリアアップや転職に有利というメリットがあります。
介護福祉士の受験方法や流れが知りたいですよね?
勉強方法についても気になります。
この記事では、第36回介護福祉士国家試験の受験方法と勉強方法3選について解説していきます。
介護福祉士国家試験の受験方法

介護福祉士国家資格を取得するためには、どうすればよいのでしょうか?
ここでは、介護福祉士国家試験の受験要項・日程・金額・申し込み方法・試験内容について解説します。
介護福祉士の受験要項は?

介護福祉士のテストは誰でも受けられるの?



介護福祉士のテストを受験するためには受験要項を満たす必要があります。
介護福祉士の受験要項
EPA介護福祉士候補者以外の受験ルートは大きく3つに分けられます。
- 福祉系高校ルート
- 養成施設ルート
- 実務経験ルート
この中で、介護福祉士国家試験の受験者が1番多いのは、実務経験ルートです。
実務経験ルート
- 従業期間3年以上(1095日以上)従事日数540日以上+実務者研修(EPA介護福祉士候補者以外)
- 従業期間3年以上(1095日以上)従事日数540日以上+介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修
*2022年以前は専門学校(介護福祉士養成施設)へ2年通えば試験を受験することなく介護福祉士を取得できるルートがありましたが、2022年以降は全員が必ず介護福祉士国家試験を受験しなければなりません。
EPA介護福祉士候補者とは?
EPA(経済連携協定)に基づき日本の介護施設で勤務し研修を行いながら、日本の介護福祉士資格の取得を目的に来日した外国人のこと。
対象国:インドネシア・フィリピン・ベトナム
*介護福祉士受験資格では、国籍・性別・年齢・学歴などの制約はありません。
第36回介護福祉士国家試験の日程は?
- 筆記試験:令和6年1月28日(日曜日)
- 実技試験:令和6年3月3日(日曜日)
- 合格発表:令和6年3月25日(月曜日)
*実技試験に関しては要件を満たしていれば免除となります。
介護福祉士国家資格にかかる金額は?
介護福祉士の資格取得までにかかる金額は、保有している資格・受験ルートによって違います。
介護福祉士国家試験の受験までにかかる費用をまとめました。
まず、介護福祉士国家試験を受けるために必要な費用は研修費用です。
実務者研修:5~15万円
介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修:6~15万円
地域やどこで研修を受けるかによって費用に大きなバラつきがあります。



試験を受けるためにかかる費用はどれくらいなの?



受験と登録にかかる費用はこんな感じだよ。
介護福祉士国家試験の受験費用
- 受験料:18,380円
介護福祉士の登録にかかる費用
- 登録免除税:9,000円
- 登録手数料:3,320円
受験から登録までにかかる費用の合計は、30,700円です。
介護福祉士国家試験の申し込み方法・申し込み期間は?
第36回介護福祉士国家試験の申し込み受付期間
令和5年8月9日(水曜日)~令和5年9月8日(金曜日)まで
申し込み受付期間は約1カ月なので、申し込み忘れのないように注意しましょう。
第36回介護福祉士国家試験申し込み方法
介護福祉士国家試験の申し込みは、初受験と再受験で申し込み方法が異なります。
初受験の場合
初受験の場合『受験の手引』を取り寄せることが必要です。
請求する方法は、郵便はがきとインターネットの2パターンです。
郵便はがきで請求
送付先:〒150‐0002
東京都渋谷区渋谷1丁目5番6号
公営財団法人 社会福祉振興・試験センター宛て
*郵送の場合、はがきが届くまで時間がかかるため申し込み期間終了1週間前には発送を済ませるのが安心です。
インターネットで請求
「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」HPで住所・氏名・電話番号を入力します。
*『受験の手引』の発送は国内に限り、請求は1人1部となっています。(予備請求は不可)
再受験の場合
再受験の場合、『受験の手引』の請求が必要ありません。
インターネットで受験申し込みが可能です。
*インターネット受験申込サイト⇒こちら
インターネット受験申し込みに必要な物
- メールアドレス
- 過去(直近)の試験の【試験回・受験番号】(受験票または結果通知に記載)
- 顔写真データ(JPEG形式)
- クレジットカード(受験手数料の支払方法でクレジットカードを選択する場合)
第36回介護福祉士国家試験の試験内容は?
社会状況や制度改正を踏まえ、認知症に対する専門性、地域ケア、介護過程の学習内容の見直しとして、2023年より5つの点が見直されています。
- チームマネジメント能力を養うための教育内容の充実
- 対象者の生活を地域で支えるための実践力の向上
- 介護過程の実践力の向上
- 認知症ケアの実践力の向上
- 介護と医療の連携を踏まえた実践力の向上
これにより、第35回(2023年1月実施)介護福祉士国家試験より、出題基準が変更されています。
出題科目(第35回参考)
午前 | 人間と社会 | 人間の尊厳と自立 | 2問 |
人間関係とコミュニケーション | 4問 | ||
社会の理解 | 12問 | ||
こころとからだのしくみ | こころとからだのしくみ | 12問 | |
発達と老化の理解 | 8問 | ||
認知症の理解 | 10問 | ||
障害の理解 | 10問 | ||
医療的ケア | 医療的ケア | 5問 | |
午後 | 介護 | 介護の基本 | 10問 |
コミュニケーション技術 | 6問 | ||
生活支援技術 | 26問 | ||
介護過程 | 8問 | ||
総合問題 | 総合問題 | 12問 |
筆記試験の出題形式
介護福祉士国家試験の出題形式はマークシート式で全て五肢択一です。
問題は4領域12科目と総合問題を合わせた13科目から全125問出題されます。
筆記試験の時間は220分間(3時間40分間)で、午前の部10:00~11:50(120分)、午後の部13:45~15:35(100分)と1日をかけての試験となります。
*弱視等受験者、点字等受験者、EPA候補者は試験時間が異なります。
合格基準
出題された試験の難易度によって補正される場合もありますが、基本的には総合点の60%程度(1問1点)、そして出題される11科目全ての科目で得点していなければなりません。
介護福祉士国家試験の勉強方法3選


介護福祉士の勉強方法は大きく分けて3つあります。
- 独学
- 通学
- 通信講座
独学で勉強する方法
独学で勉強する方法でおススメなのはテキストを用意し、過去問を解くという方法です。
また、スマホのアプリなどで勉強する方法も、空き時間を活用できるのでおススメです。
何度も繰り返し問題を解くことで、苦手な部分が見つかります。
過去問を解き、苦手や間違いをなくしていくことが合格に繋がるでしょう。
とにかくお金をかけず、自分のペースで勉強したい人におススメです。
独学のメリット | 独学のデメリット |
---|---|
自分のペースで勉強できる | お金がかからない孤独 | モチベーションを保ちにくい
通学
講座を受講し通学して学ぶ方法です。
通学することで直接講師に分からない部分を質問することが出来ます。
また、通学し共に学ぶ仲間がいることがモチベーションの維持にも繋がるでしょう。
お金がかかってもプロの講師からしっかりと学びたい、1人ではモチベーションが維持できないという人におススメです。
通学のメリット | 通学のデメリット |
---|---|
プロの講師から学ぶことが出来る | モチベーションを保てる通学のための時間を確保する必要がある | お金がかかる
通信講座
通信講座を受講し学ぶ方法です。
通信講座を受講することで、パソコンやスマホを利用し、プロの講師から自宅にいながら効率よく学ぶことが出来ます。
自宅学習が主なので比較的自分のペースで勉強することが可能です。
お金がかかってもプロの講師から学びたい、自分の落ち着ける空間で勉強したいという人におススメです。
通信講座のメリット | 通信講座のデメリット |
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プロの講師から学ぶことが出来る | 時間の融通が利くモチベーションが保ちにくい | お金がかかる
まとめ
この記事では、第36回介護福祉士国家試験の受験方法と勉強方法3選について解説してきました。
介護福祉士は、これから更に需要が高まっていく資格だと思われます。
信頼やスキルアップのためにも、持っていて間違いない資格です。
自分に合った勉強方法で、介護福祉士国家資格の取得を目指しましょう♪