親の介護に限界を感じて介護施設を検討したい。
でも、介護施設の入居費用の相場がわからない。
子どもが金銭援助をするのが無理な場合、親にお金がない場合はどうしたらいいの?って疑問がありますよね?
ピンピンコロリは1番の理想ですが、それが難しい。
この記事では、お金がないと介護施設に入れないのか?介護施設の入居費用の相場について解説していきます。
介護施設の入居費用

介護施設と言っても、沢山の施設がありますよね?

入居費用はだいたいどれくらいかかるものなのかな?



一般的な介護施設の費用相場はこちらです。
介護施設の費用相場
- 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設):10~15万円程度
- 介護老人福祉施設:9~20万円程度
- グループホーム:15~20万円程度
- 介護付き有料老人ホーム:15万円~
それぞれの施設について解説します。
特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
特別養護老人ホームとは
介護保険施設として、都道府県知事の指定を受けている公的な介護施設。
介護保険上の正式名称は介護老人福祉施設です。
入居対象者
原則:65歳以上、要介護3~5の高齢者
自宅介護が困難な人(2006年以前は申し込み順でしたが、現在は必要性の高い人が優先的に入居されています)
例外として、40~64歳であっても、要介護3以上で特定疾患が認められていれば入居できる場合もあります。
利用期間
終身利用が可能です。
受けられるサービス
- 食事、入浴、排泄、夜間など生活全般の介助
- 機能訓練
- レクリエーション(カラオケや習字など)
- 健康管理(バイタルチェックや口腔ケアなど)
- その他、日常生活に関わる様々なケア
入居にかかる費用
特別養護老人ホームは公的な施設なので、入居一時金などの初期費用はかかりません。
主な費用は、介護サービス費・生活費になりますが、部屋のタイプや要介護度によって費用も変わります。
また、それぞれの施設によって、介護サービス費に加算があります。
介護老人保健施設
介護老人保健施設とは
自宅へ帰ることを前提としてリハビリや看護、介護が受けられる公的な介護施設です。
入居対象者
原則:65歳以上、要介護1以上の高齢者
例外として、40~64歳であっても、要介護認定を受けており特定疾患が認められていれば入居できる場合もあります。
利用期間
原則3~6ヶ月
受けられるサービス
- 食事、入浴、排泄、夜間など生活全般の介助
- 家庭復帰のためのリハビリや機能訓練
- 健康管理
- その他、日常生活に関わる様々なケア
入居にかかる費用
介護老人福祉施設は公的な施設なので、入居一時金などの初期費用はかかりません。
主な費用は、介護サービス費・生活費になりますが、部屋のタイプや要介護度によって費用も変わります。
また、それぞれの施設によって、介護サービス費に加算があります。
グループホーム
グループホームとは
認知症を患っている高齢者が少人数で共同生活する介護施設です。
入居対象者
原則:65歳以上で介護支援2以上、要介護1以上の高齢者
認知症の診断を受けている、施設のある地域に住所と住民票のある高齢者
例外として、40~64歳であっても、要介護認定済で認知症の診断を受けている場合入居可能です。
利用期間
終身利用が可能な施設もあります。
受けられるサービス
- 食事、入浴、排泄、夜間など生活全般の介助
- 機能訓練
- レクリエーション(他施設より充実している場合が多い)
- 健康管理(バイタルチェックや口腔ケアなど)
- その他、日常生活に関わる様々なケア
- 家庭的な雰囲気
入居にかかる費用
入居一時金の相場は0~20万円程度です。(高い所だと100万円前後の場合も)
初期費用は一律の基準はなく施設によって変わります。
主な費用は、介護サービス費・生活費になります。
介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームとは
行政による「特定施設入所者生活介護」の認定を受けている民間の介護施設です。
入居対象者
施設によって異なりますが、一般的には65歳以上の要支援、要介護の高齢者が対象です。
利用期間
終身利用が可能な施設もあります。
受けられるサービス
- 食事、入浴、排泄、夜間など生活全般の介助
- 機能訓練
- レクリエーション
- 健康管理(バイタルチェックや口腔ケアなど)
- その他、日常生活に関わる様々なケア
入居にかかる費用
入居一時金の相場は0~数百万円程度です。
かかる費用は施設によって大きく変わってきます。
主な費用は、介護サービス費・生活費になります。
お金がないと介護施設に入れない?





介護施設に入りたいけどお金がない場合はどうすれば良いのかな?



年金内で入れる施設を探すという手もありますよ。
年金内で入れる施設を検討する
施設に入居すると、毎月お金がかかります。
老後までに施設費用まで万全に用意できる人は多くはないですよね。
一般的に年金ってどれくらい受け取れるんでしょうか?
- 国民年金:月額56,252円
- 厚生年金(国民年金月額を含む):月額144,366円(男性:164,742円、女性:103,808円)
引用:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
介護施設で生活するための費用相場は、安くても10万円以上です。
介護施設に年金額内で入所するためには、介護施設を選ぶ必要があります。
年金額内で検討できる施設
- 特別養護老人ホーム
- 軽費老人ホーム
- ケアハウス
ただ、低価格で入居できる介護施設への入居希望者は年々増加しており競争率も高くなっています。
特に、特別養護老人ホームの場合は、入居条件に当てはまった段階ですぐに申し込みすることをおススメします。
年金も貯金もない場合
では、年金も貯金もない高齢者はどうすればいいのでしょうか?
生活保護を利用する
老後、今までの貯蓄と年金だけでは生活できない場合、生活保護を利用するという選択もあります。
生活保護は、最低限の生活を守るためのセーフティネットです。
生活保護を受けている状態で入居できる介護施設もあるので、生活に不安がある場合は迷わず申請しましょう。
外部サービスと連携した在宅ケア
施設入所がどうしても難しい場合、入院も出来ないような状況では在宅ケアを続けるしかありません。
- 親戚や兄弟で協力する
- 地域包括支援センター・ケアマネジャーに相談する
- 介護保険内いっぱいのサービスを使用する
家族と協力し、ショートステイなどの外部のサービスを限度いっぱい使って在宅での生活を続けます。
まとめ
この記事では、この記事では、お金がないと介護施設に入れないのか?介護施設の入居費用の相場について解説してきました。
介護施設に入居するには、安くて10万円程度からで上限はありません。
また、安い施設は入居の競争率が高いのでなるべく早く入居申し込みすることをおススメします。
介護が必要になる前に、また入居を検討し始めたら、早め早めの行動が大切です。