ホームヘルパーの掃除について不満や悩みはありませんか?
掃除の仕方が雑だったり、人によって対応が違うことに不満をもっている人が多いようです。
ヘルパーの掃除についてのクレームはどこに言えばいいのでしょうか?
また、ヘルパーが掃除できる範囲・できない範囲についても知りたいですよね。
この記事では、ヘルパーの掃除についてのクレームはどこに言えばいいのか?掃除できる範囲・できない範囲について詳しく解説していきます。
ホームヘルパーの掃除・クレームはどこに言う?

ヘルパーを利用する際に、掃除をしてほしいと希望する人は多いですよね。
しかし、納得いく掃除をしてくれない、掃除してくれない場所があったなど不満を感じる人も多いようです。
ヘルパーの掃除へのクレーム内容
ヘルパーの掃除へのクレームで多いもの
- 物が移動している
- なくなったものがある
- 掃除が雑
- 玄関や階段の掃除をしてくれなかった
SNSなどでも上記のクレームについて目にすることがあります。
ヘルパーの掃除に不満がある場合どこに相談すればいいのでしょうか?
ヘルパーの掃除に関するクレーム先は?

ヘルパーの掃除に不満がある場合はどこに言えばいいのかな?
まずは介護サービスを提供している事務所・ケアマネジャー
やってもらってるんだから不満を持つなんて申し訳ない、クレームなんかして仲が拗れたら困るという理由で我慢してしまう人も多いかもしれません。
しかし、本当に困っていたり悩みになっている場合はしっかりと話し合いをすることがお互いにとって良いのではないでしょうか?
ヘルパーの掃除へのクレームについて相談できるところ
- 介護サービス提供事務所・ケアマネジャー
- 第三者機関
- 国民健康保険団体連合会
まずは、介護サービス提供事業所やケアマネジャーに相談してみましょう。
クレーム内容が改善されない、また事業所やケアマネへの相談では解決しなかった場合は介護サービス提供事業所に第三者機関が設けられている場合があります。
その他に、各都道府県にある国民健康保険団体連合会の苦情相談窓口に連絡するという方法もあります。



クレームするのは悪いことかな?
介護の質の向上にも繋がるのでクレームを入れることは悪いことではありません。
いわゆるクレーマーと言われるような誰から聞いても理不尽なクレームは問題です。
しかし、快適な生活を維持するために不満や悩みがあれば相談するべきだと思います。
ホームヘルパーができる掃除・できない掃除


クレームは悪いことではないと解説してきましたが、仕事内容を把握していないことからクレームに繋がることもあります。
実は、ヘルパーには仕事としてできる掃除とできない掃除があります。
ヘルパーができる掃除
利用者の生活に最低限必要な範囲・日常的な掃除
ヘルパーができる掃除の範囲は、利用者さんが日常生活を過ごす中で使用する場所です。
また、日常の掃除の範囲でなければなりません。
掃除する範囲(例)
- 居室
- キッチン
- トイレ
- 浴室
- 洗面所
- テーブルなど
掃除方法(例)
- 掃除機
- 拭き掃除
- モップがけ
- ゴミ捨て
- 換気
ヘルパーが出来ない掃除
日常生活に必要ない範囲・ケアプランにない範囲・大掃除レベルの掃除
ヘルパーはケアマネジャーが作成するケアプランにそって仕事をしています。
そのため、ヘルパー個人の判断で内容を変更することはできません。
また、家事を行う同居家族がいる場合は基本的にサービスを提供することはできません。
掃除できない範囲
- 窓ふき
- ペットの小屋
- 庭
- ベランダ
- 利用者が利用しない部屋
- 車など
掃除方法(例)
- ワックスがけ
- 電気の傘の拭き掃除
- 家具の移動など
ヘルパーができる掃除とできない掃除の判断は誰がする?


厚生労働省から介護サービスを利用できる範囲は定められています。(厚生労働省HP)
基本的には、利用者本人の使用スペースを日常的にする程度の掃除と決まっています。
しかし、その判断基準は明確ではなく、とても曖昧です。
この曖昧さこそが、ホームヘルパーへのクレームに繋がっています。
掃除は日常生活に欠かせない家事ですが、その方法や程度は各家庭によって大きく異なります。
廊下の隅々まで雑巾がけをする家庭もあるでしょう。
日常掃除で電気の傘を拭き上げる家庭もかもしれません。
日常掃除と大掃除の線引きはとても曖昧です。
できるヘルパーとできないヘルパー
利用者さんにとってできるヘルパーは良いヘルパーでしょうか?
利用者さんにとってできるヘルパーが必ずしも良いヘルパーとは限りません。
ヘルパーはケアプランに忠実に仕事をしなければなりません。
ケアプランに記載されていない介護サービス外の仕事は仕事ではありません。
全てボランティアです。
「今日は~して欲しい。」「ついでに~しといて。」
生活に近い信頼関係のあるヘルパーには、つい頼んでしまいますよね?
そして、利用者さんから頼まれたことを強く拒否するヘルパーはあまりいません。
しかし、新人ヘルパーや新しいヘルパーに変わった際、拒否されたり決まった箇所しか掃除されないということがあります。
ケアプラン外のお願い事を拒否するヘルパーは利用者さんにとってできない(気が利かない)ヘルパーです。
これが、多くのトラブルやクレームに繋がりやすい原因となります。
ボランティアしてしまう利用者さんにとって気の利く良いヘルパーは時に「あの人はやってくれたのに」という他のヘルパーへの理不尽なクレームの原因になってしまうこともあります。
トラブルを避けるにはどうすればいいのか?



トラブルを回避するためにはどうしたらいいのかな?
- 契約時に掃除の範囲を確認する
- ヘルパーに掃除方法を伝える
- 不満や悩みがあれば相談する
掃除の範囲や方法についてしっかりと共有しておくことでトラブルを防ぐことができます。
その上で、ヘルパーの掃除が雑、伝わらない、何かおかしいことがあったなど不満や悩みになるようなことがあれば、サービス提供事業所・ケアマネジャーなどに相談しましょう。
家族の部屋掃除やペットの掃除をしてくれない、庭の草むしりを拒否されたなどできない掃除への理不尽なクレームはただのクレーマーです。
しかし、クレームは悪いことばかりではありません。
介護サービスの質の向上に繋がる事でもあります。
大きなストレスになる前に、不満や悩みがあれば1度相談してみましょう。
まとめ
この記事では、ヘルパーの掃除についてのクレームはどこに言えばいいのか?掃除できる範囲・できない範囲について詳しく解説してきました。
ヘルパーの掃除についてのクレームは、まずは介護サービス提供事業所・ケアマネジャーに相談してみましょう。
- ヘルパーができる掃除:利用者さんの生活範囲で一般的な掃除内容です。
- ヘルパーができない掃除:利用者さんの生活範囲以外で大掃除はできません。
できる掃除・できない掃除を確認した上で、不満や悩みがあれば迷わず相談してみてくださいね♪